【2024完全ガイド】
WordPressでホームページ制作
運用・保守を行うための攻略法

【2024完全ガイド】

第11章 ユーザー管理と権限設定

WordPressでホームページを運営していく上で、ユーザー管理と権限設定は非常に重要な要素です。特に複数人でサイトを運営する場合や、セキュリティ対策の観点からも適切な設定が求められます。

11.1 ユーザーの種類と役割

WordPressには、サイトへのアクセス権限や操作権限が異なる6種類のユーザーロールが用意されています。それぞれの役割と権限を理解し、適切なユーザーに適切なロールを割り当てることが重要です。

  • スーパー管理者: 複数のサイトを管理するネットワーク全体へのアクセス権を持つ、最も強力なユーザーロールです。テーマやプラグインのインストール、ユーザー管理、サイト設定など、サイト全体を管理できます。
  • 管理者: サイト全体の管理者権限を持ちます。テーマやプラグインのインストール、ユーザー管理、投稿・固定ページ・コメントの管理、サイト設定の変更など、ほぼ全ての操作が可能です。
  • 編集者: 投稿、固定ページ、コメントの管理を行うことができます。他のユーザーが作成したコンテンツの編集、公開、削除なども行えます。
  • 投稿者: 自分の投稿を作成、編集、公開、削除することができます。ただし、他のユーザーの投稿や固定ページ、コメントは操作できません。
  • 寄稿者: 自分の投稿を作成し、下書きとして保存することができます。ただし、投稿を公開したり、他のユーザーのコンテンツを操作することはできません。編集者の承認を得て、投稿を公開します。
  • 購読者: コメントの投稿やプロフィールの編集を行うことができます。ただし、投稿や固定ページの作成、編集はできません。

11.2 ユーザーの追加と削除

WordPressで新しいユーザーを追加する方法は簡単です。ダッシュボードの「ユーザー」メニューから「新規追加」を選択し、必要な情報を入力するだけです。

  1. ダッシュボードにログインします。
  2. 左側のメニューから「ユーザー」→「新規追加」を選択します。
  3. 新しいユーザーのユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力します。
  4. ユーザーに割り当てるロールを選択します。
  5. 新規ユーザーを追加」ボタンをクリックします。

ユーザーを削除する場合は、「ユーザー」メニューから削除したいユーザーを選択し、「削除」をクリックします。

11.3 権限設定とセキュリティ

WordPressのセキュリティを維持するためには、ユーザー権限を適切に設定することが重要です。

  • 必要最低限の権限を持つユーザーロールを割り当てる: 全てのユーザーに管理者権限を与える必要はありません。ユーザーに必要な権限を明確化し、必要最低限の権限を持つユーザーロールを割り当てましょう。
  • 強力なパスワードの使用: 推測されにくい、英数字と記号を組み合わせた強力なパスワードを設定しましょう。
  • 定期的なパスワード変更: 定期的にパスワードを変更することで、セキュリティリスクを低減できます。
  • 不要なユーザーアカウントの削除: 使用しなくなったユーザーアカウントは削除しましょう。

11.4 チームでサイト運営

複数人でWordPressサイトを運営する場合、ユーザー管理はさらに重要になります。

  • 編集フローの確立: 誰が、どの段階で、どのような権限でコンテンツを編集するかを明確化しましょう。
  • コミュニケーションツールの活用: チャットツールやプロジェクト管理ツールを活用し、チーム内のコミュニケーションを円滑にしましょう。
  • 定期的なユーザー権限の見直し: ユーザーの役割やサイトの規模が変わるのに合わせて、ユーザー権限を定期的に見直しましょう。

これらの点を踏まえ、ユーザー管理と権限設定を適切に行うことで、セキュリティを維持しつつ、円滑なサイト運営が可能になります。