【2024完全ガイド】
WordPressでホームページ制作
運用・保守を行うための攻略法

【2024完全ガイド】

第8章 表示速度を改善しよう

WordPressでホームページを構築する際、見栄えや機能と同じくらい重要なのが「表示速度」です。表示速度は、ユーザーの満足度やSEOに大きく影響します。この章では、WordPressサイトの表示速度を改善するための具体的な方法を紹介します。

8.1 表示速度が重要な理由

ウェブサイトの表示速度は、ユーザー体験、SEO、コンバージョン率に影響を与えます。

  • ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上: ページ表示が遅いと、ユーザーはストレスを感じ、離脱してしまう可能性が高まります。
  • SEO: Googleは、表示速度を検索順位の決定要因の一つとしています。表示速度が遅いと、検索結果で上位表示されにくくなります。
  • コンバージョン率: 表示速度が遅いと、ユーザーが購入や会員登録などの行動を起こす前に離脱してしまう可能性が高まります。

8.2 表示速度計測ツール

ウェブサイトの表示速度を把握するために、まずは現状を計測してみましょう。 以下のツールが有効です。

  • PageSpeed Insights: Googleが提供する無料ツールです。モバイルとデスクトップ両方の表示速度を計測し、改善点も具体的に提示してくれます。
  • GTmetrix: 詳細なパフォーマンスレポートを提供してくれるツールです。ページの読み込み過程を waterfalls で表示し、ボトルネックを分析できます。

これらのツールを活用し、改善すべきポイントを明確化しましょう。

8.3 画像の圧縮と最適化

ウェブサイトの表示速度を低下させる要因の一つに、サイズの大きい画像ファイルがあります。画像を圧縮し最適化することで、表示速度を改善できます。

  • 画像の圧縮: 画像のファイルサイズを小さくすることで、読み込み時間を短縮できます。「TinyPNG」などのオンラインツールや、「EWWW Image Optimizer」のようなWordPressプラグインを利用して圧縮できます。
  • 画像形式の最適化: 目的に応じて適切な画像形式を選択しましょう。写真にはJPEG、イラストやロゴにはPNG、アニメーションにはGIFが適しています。
  • 画像の遅延読み込み: 画面に表示されるまで画像の読み込みを遅らせることで、初期表示を高速化できます。「Lazy Load」のようなプラグインを利用して設定できます。

8.4 キャッシュプラグインの導入

キャッシュとは、ウェブサイトのデータを一時的に保存しておく仕組みです。キャッシュを利用することで、2回目以降のアクセス時に、サーバーに負荷をかけずに高速にページを表示できます。

WordPressでは、「WP Super Cache」や「W3 Total Cache」などのキャッシュプラグインを利用するのが一般的です。これらのプラグインを導入し、適切な設定を行うことで、表示速度を大幅に向上できます。

8.5 不要なプラグインの停止

便利なプラグインですが、多くインストールしすぎると、ウェブサイトの表示速度に悪影響を与える可能性があります。

  • プラグインの棚卸し: 現在使用しているプラグインをリストアップし、本当に必要なものかどうかを見直しましょう。
  • 不要なプラグインの停止: 使用頻度が低いプラグインや、機能が重複しているプラグインは停止しましょう。
  • 軽量なプラグインの利用: 同じ機能を持つプラグインであれば、より軽量なものを選択しましょう。

これらのポイントを踏まえ、ウェブサイトの表示速度を改善し、快適なユーザー体験を提供できるようにしましょう。